2023年「癸卯」の年はどんな年？

2023年「癸卯」の年はどんな年？

「卯」は陰陽五行では「木」に分類される。五行の「木」は成長、発育、誕生、春の象徴。

「癸」と「卯」の関係は、「水生木」の「相生」と呼ばれる組み合わせです。水が木を育み、水がなければ木は枯れます。つまり「癸」が「卯」を生かす関係を意味します。

「癸卯」は、「寒気がゆるみ、萌芽を促す」、厳しい冬が去って春が訪れたことを表しています。混沌とした世の中に希望が芽吹き、明るい兆しが見えてくる時です。

「卯」のうさぎは「茂」という時期であり、繁殖する、増えるという意味。

これまで積み重ねてきた自身の力が試される年でもあるし、最後まで諦めずに希望を持ち続けることが道を開くことになるしょう。

次なる新しいステージに向かって、成長と繁殖する明るい希望の兆しのある年でしょう。

易では「水雷屯（すいらいちゅん）」の卦となり、はじめに困難あり、飛躍するためには、産みの苦しみが必要という意味が含まれ、苦しみの中でも希望を持って進むことが大事なのかもしれませんね。

過去の「卯年」は、

2011年：東日本大震災・なでしこジャパンがW杯で優勝・地上波デジタル放送への完全移行。歴史的円高、一時1ドル＝75円32銭

1999年：iモードサービス開始・歌手の宇多田ヒカルさんデビュー・日本最古の金銭とされる富本銭が見つかる。欧州に新通貨ユーロ誕生。

1987年：国鉄が民営化されJRグループが発足・プロ野球で衣笠祥雄選手が連続出場の世界記録を達成・利根川進教授がノーベル医学・生理学賞を受賞

1975年：山陽新幹線・岡山駅 – 博多駅間開業。第二次ベビーブーム。東映京都撮影所内に東映太秦映画村が開村。

1963年：大阪に日本初の横断歩道橋完成。三井三池三川炭鉱炭塵爆発事故。初の原子力発電成功。

時代の終わりと始まりを感じる出来事が多く起こっていますね。

時代の流れが変わる変化の時期になるようです。

60年前の癸卯1963年（昭和38年）は、一白水星中宮年です。

一白水星の年は、流動性や浸透性など、水に関係する性質が特徴とまります。

深く考えて企画・創造することも一白水星の性質であり、準備・計画のときと言えるかもしれません。

1963年は、翌年に東京オリンピックを控えた年であり、まさに準備と計画の一年です。


120年前の癸卯1903年（明治36年）は、七赤金星中宮年です。

七赤金星は金属製品をあらわし、経済を意味しています。

1903年は、日露戦争の前年であり、日本とロシアが本格的に交渉を行っていますが、翌年2月4日に日本ではロシアと開戦することを緊急御前会議で決定します。

国内では内国勧業博覧会が開催され、日比谷公園が開園。

ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功したのも1903年のこと。

経済発展を支える運輸・物流の基礎が整い始めた時期です。


180年前の癸卯1843年で、四緑木星中宮年で、2023年と同じです。

天保の改革において、江戸・大坂10里四方上知令（あげちれい）を発布し、土地（知行）を幕府に返上させています。アヘン戦争で中国がイギリスに負けたことにより、日本にも外国が攻めてくる事態に陥った際の危機管理として行ったようです。

しかし、すぐに上知令は撤回され、「天保の改革」を進めていた水野忠邦は罷免されます。

風水の三元九運最後の九運期も2024年に控え、いずれにしても、大きな変革や新しい時代への先駆けとなるような年になりそうですね。




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