【3日目】感情の根っこを探る日

◆ 感情は表面だけ見ても癒えない

私たちが日常で感じる不安や苛立ち、寂しさや落ち込みは、
実は“心の表面”に現れたものにすぎません。
本当に癒すべきものは、その奥にある“根っこ”の部分です。
例えば、人の反応が気になって落ち込んだとき、
表面的には「言われた言葉が嫌だった」という理由に見えます。
けれど、その奥を丁寧に辿っていくと、
「否定されたようで怖かった」「孤独を思い出した」
そんな深い感情が潜んでいることがあります。
根っこを見つけることは怖い作業ではありません。
むしろ、そこに触れるからこそ、
心の傷はやっと「癒される準備」を始めてくれるのです。

◆ 同じ感情が何度も出てくる理由

「また同じことで落ち込んでしまった」
「何度も似たパターンを繰り返す」
そんな経験はありませんか？
それはあなたが弱いからではありません。
心が「まだ癒えていない部分があるよ」と優しく教えてくれているだけです。
同じ感情が繰り返されるのは、あなたの魂が
“このテーマを手放したい”と願っているサインです。
心は、準備が整ったタイミングで過去の痛みを浮かび上がらせます。
そして「本当の自分に戻るために必要なこと」を教えてくれるのです。
繰り返しのパターンを責める必要はありません。
それは、あなたが前に進んでいる証拠です。

◆ 感情の奥には「本当の願い」が隠れている

心が揺れたとき、その奥には“本当はどうしたかったのか”が隠れています。
怒りの裏には「分かってほしかった」という願いが、
悲しみの裏には「つながりたい」という思いが、
寂しさの裏には「愛されたい」という切実な渇望が潜んでいます。
つまり、ネガティブだと思っていた感情の中心には、
いつも“あなたが望んでいる大切なこと”が存在します。
だから、感情を感じることは悪いことではありません。
それは、自分をもっと大切にするためのサインを見つける作業なのです。

◆ 「本音の声」はほんの一瞬だけ現れる

心の深い部分にある本音は、
長い時間そこにとどまってくれません。
思考や理性が動き出す前の、ほんの一瞬――
胸の奥がキュッとする感覚、
涙が出そうになる微かな揺れ、
自分でもよく分からない小さなざわつき。
その瞬間に“本当の声”が現れます。
だからこそ、今日はゆっくりした時間を取り、
自分の内側に意識を向けてみてください。
その短い瞬間をつかまえられるようになると、
心の世界が一気に変わり始めます。

◆ 感情はあなたを傷つけるためではなく、守るためにある

感情が強く動くと、私たちは「また乱れてしまった」と思ってしまいます。
でも、本当はその逆なのです。
感情は、あなたがこれ以上傷つかないように、
心が“今すぐ対処してほしい”と知らせてくれているサインです。
不安も、怒りも、寂しさも、
あなたを守ろうとする大切な働き。
だから、否定する必要はありません。
ただ「教えてくれてありがとう」と心の中でつぶやくだけで、
内側の世界はゆっくりと落ち着きを取り戻していきます。

◆ 今日の実践ワーク

1. 今日感じた感情を1つ選ぶ
2. その感情が「本当はどうしてほしかったのか」を書く
3. 出てきた本音に対して「そう願っていたんだね」と声をかける
4. そのあと、深呼吸をゆっくり3回する

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