《エゴについて》9日目:エゴと感情の関係性:怒り・不安・嫉妬はどこから生まれる?

9日目:エゴと感情の関係性:怒り・不安・嫉妬はどこから生まれる?
感情は心のナビゲーター
私たちは日々、さまざまな感情を感じながら生きています。
嬉しさや喜びもあれば、怒り、不安、嫉妬、焦り、虚しさ…という“重たい”感情もあります。
ときにそうした感情が、自分を苦しくさせたり、関係性をぎくしゃくさせたりすることもあるでしょう。
でも、感情は「悪者」ではありません。
むしろ、心からの大切なメッセージ。
何かがズレている、何かを見直す必要がある、というサインなのです。
エゴは感情をどう使う?
感情の根っこをたどっていくと、そこには“エゴ”の影が見えてくることがあります。
エゴは、自分を守りたい、自分をよく見せたい、他人より優れていたい…といった「自我の欲求」を持っています。
このエゴの欲求が思うように満たされないとき、心は「怒り」や「不安」や「嫉妬」といった感情を通して反応します。
たとえば、こんなふうに──
・「馬鹿にされた」と感じたとき → 怒り
・「うまくいかないかも」と感じたとき → 不安
・「あの人ばかり得をしてる」と感じたとき → 嫉妬
感情は、エゴが「自分が脅かされた」と感じたときに生まれる“反射反応”でもあるのです。
怒りの奥には「本当はこうあってほしかった」がある
怒りは、自分の「理想」や「正しさ」が否定されたときに湧き上がります。
たとえば、「約束を守ってもらえなかった」という出来事に対して、怒りがこみ上げたとき。
その奥には、
「私を大切に扱ってほしかった」
「信じたかった」
という、純粋な願いや悲しみが隠れていることがあります。
怒りは表面。
その下には、もっと繊細な感情が眠っているのです。
不安は、未来へのコントロール欲から生まれる
不安は、「まだ起きていないこと」に対して心配する気持ちです。
エゴは「未来をコントロールしたい」「確実な結果が欲しい」と願います。
でも、未来は誰にも分からないし、すべてをコントロールすることはできません。
その不確かさに、エゴは耐えられず、心はざわざわと落ち着かなくなるのです。
このとき必要なのは、「不確かでも、自分を信じる力」。
不安を感じたら、自分の内側の信頼感を育てていくチャンスなのです。
嫉妬は、自分の「抑え込んだ願い」のサイン
「あの人ばかり注目されている」
「なんで私じゃなくて、あの人が選ばれるの?」
そんな嫉妬の裏には、「私も本当はそうなりたい」という、素直な願いがあります。
でもその願いにフタをして、「どうせ無理」「私なんて」と抑え込んでしまったとき、
そのエネルギーは“嫉妬”という感情に変わって表れるのです。
嫉妬は、自分の中の可能性を思い出させてくれる存在。
自分を否定するためではなく、「本当はどうなりたいのか?」を問い直すために現れてくれているのです。
今日のワーク:感情の奥にある本音を探る
- 最近、強く感じた「怒り・不安・嫉妬」の出来事を1つ思い出してみましょう。
- その感情の奥に、どんな願いや不安が隠れていたでしょうか?
- 本当は、どんなふうに在りたかったのでしょうか?
感情に振り回されるのではなく、
その奥にある「心の声」に耳を澄ませることが、エゴから自由になる第一歩です。
エゴが感情を使って知らせてくれるのは、あなたの“本音”。
その声を責めずに、やさしく受けとめてあげてくださいね。
明日は「エゴと投影:相手の中に“自分”を見る仕組み」についてお話ししていきます。
お楽しみに!
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