相手をコントロールしようとする恋愛が増えている
人の心は思い通りにならないものと、頭では皆理解していますよね。
しかし、知らず知らずのうちに、私たちは人とコミュニケーションを取る時に、身近な相手であればある程、相手に対して無意識に期待を持ってしまいます。
それは、どんな期待かというと、「私の気持ちを分かってくれるはず」とか「以前に話したことを覚えていてくれるはず」とか「こんな風に反応してくれるだろう」とかです。
相手は、こちらの期待通りの反応はしてくれない事の方が多いですよね。
現代人は便利で短時間に正解を得る事や望めば答えを与える過保護な状態にあり、「思い通りにならないことへの耐久性」がありません。もしくは、「なんでも自分の思い通りになる」という傲慢な人も増えています。
恋愛でも、自分の思い通りに相手を操作しようとし、自己中心的でコントロールすることへの執着心が強くなり、更に思い通りにならない状況を作り苦しみます。
一方的なコミュニケーションにならないように、一人一人、こちらの思い通りにならない存在で予測のつかない計り知れない存在であると受け止める必要があります。
「あきらめる」という言葉の語源は、「明らかにする」「明らかに見極める」という意味だそうです。
自分の力のベストを尽くすことは、大事で素敵なことです。
しかし、どうにもできないことをコントロールしようと執着するのは違いますよね。
物事の本質を見極めて受け入れ、執着心を手放すことが「あきらめる」というのでしょう。